絵画のサイズと号数

絵画のサイズ号数とは?

画廊やデパートで絵画を見る際に、キャプションや価格表にアルファベットと数字でサイズが表記されている場合があります。

↑赤枠の部分です。

この大文字アルファベットと数字の組み合わせを号数と呼び、絵画のサイズ表記になります。

号数を使わず、○○㎝×○○㎝と表記することも当然あります。

意外にも画材屋で販売されているキャンバスは号の大きさで分けられていたり、今でも号数表記は使われています。

今回は号数の見方についてご説明します。

号数の数字は長辺を意味する

最初に号数の数字部分に注目します。

数字部分は絵画の長辺とリンクしています。

下の表は、それぞれの号数に対する長辺の長さになります。

号数それぞれに定型の長さが設定されており、号数表記のある絵画の場合、長辺はいずれかの長さに当てはまります。

号数を知りたい時は長辺を測って、上の表と合わせるとその絵の号数がわかります。

アルファベットは短辺を意味する

続きまして、数字の横にあるアルファベットについてご説明します。

このアルファベットはF・P・M・Sの4種類があります。

F・P・M・Sは絵の短辺の長さを表しており、数字とアルファベットの組み合わせで長辺と短辺の長さを測ることができます。

それぞれの長さはS>F>P>Mの順で長くなります。

F=(Figure人物)、P=(Paysage風景)、M=(Marine海景)、S=(Square 正方形)の意味が込められており、人物、風景、海景を描くときに、美しく描くことが出来る幅として分かれました。(Sは例外です)

現在は名残りみたいなもので、Fだから人物を必ず描かないといけない訳ではありません。

例)10号の場合

10号の長辺は53㎝です。(上の表参照)

それに対して短辺はF・P・M・Sの4種類あり、それぞれ長さが変わってきます。

F10号=53×45.5㎝

P10号=53×41㎝

M10号=53×33.3㎝

S10号=53×53㎝

S10号とM10号で短辺が約20㎝ほど違うのがわかります。

下の表は号数にF・P・M・Sの関係を加えたものです。

SM(サムホール)とは?

SM(サムホール)はF・P・Mが付かない特殊なサイズです。

大きさは、1号と2号の間ほどになります。

SMは固定の大きさですので、F・P・Mは付きませんが、例外的に正方形のSM、SSM(エスサムホール)とSMを2枚つなげたWSM(ダブルサムホール)というサイズが存在します。

いつき美術スタッフ 齋藤英哉

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