ホテルフェアとは?
- 2015年11月12日
- 絵画の選び方

ホテルフェアとは?
ホテルフェアは、ホテルをアートフェアの会場として使用するアートフェアの一種です。
大規模なアートフェアの周辺で行われる「サテライトフェア」の会場としてもよく使われます。
通常のアートフェアは各ギャラリーごとに壁を立ててブースを仕切り展示しますが、ホテルフェアの場合は客室をブースに見立て、一部屋ごとにギャラリーが入り展示します。
大体はホテルのワンフロアを貸し切っているため階の移動はありませんが、訪れた人は一部屋ごとに見て回るコンパクトなアートフェアと言い換えることも出来ます。
国内のホテルフェアは?
近年、国内でも様々な都市で開催されています。
神戸アートマルシェ(神戸)・ART NAGOYA(名古屋)・ART OSAKA(大阪)などはここ毎年開催されています。
上記以外にも毎年、新興のホテルフェアが次々生まれており、正確な数は分かりませんが地元でホテルフェアが開催されるか探してみるのも一興です。
各ホテルフェアで主催者は異なり、また出展するギャラリーも東と西の立地などで顔ぶれが変わったりします(当然、地元ギャラリーの出展が多いです)ので、各ホテルフェアごとに異なる雰囲気があります。
ホテルフェアのメリットは?
ホテルフェアの最大の特徴は、作品との距離がとても近いことです。
客室をそのまま展示に利用しているため、自室に飾るときの雰囲気、サイズ感をイメージしやすく、また価格帯も大規模なアートフェアに比べて、若手の比較的手頃な価格が集まっています。

ホテルフェア展示風景(神戸アートマルシェ いつき美術ブース)
壁以外にもベッドの上や、ギャラリーによっては浴室などにも展示しています。

立体も部屋のどこに置くかなどイメージしやすいです。
部屋に入るまで何があるか分からない?
アートフェアでは、壁を立ててブースにしているため入口から全体を見ることが出来ます。
一方、ホテルフェアは客室がブースのため奥まで行かないとどんな作品かわからない独特のワクワク感が魅力的です。
アートを身近に感じるイベントとしてホテルフェアは非常に便利です。興味のある方は近くで開催されるか探してみてください。
いつき美術スタッフ 齋藤英哉
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2015年10月31日